「大事な話」
俺 「もしもし 母さん?」
母 「はいはい どちらさんですか?」
俺 「俺だよ」
母 「あ~俺さんですか」
俺 「俺さんてなんだよ・・・」
母 「はははゴメンゴメン 義男かい?」
俺 「あぁ義男だよ」
母 「じゃあ義男 母さんのおへその周囲にあるほくろ、おへそのどこにあるか言ってみて」
俺 「そんなの知らないよ」
母 「何で?一緒に風呂に入った中だろ」
俺 「そんな子供の頃の事覚えていないよ! 母さんもういいよmお金をくれなんて言わないよ」
母 「ははは本物の義男だねw」
俺 「話が有るんだよ お昼に駅前のファミレスで昼飯でも食おうよ」
母 「解った お昼に行くよ」
俺 「遅いなー、このファミレスの前で待って居るはずなんだけどな」
母 「おまたせ~! 義男!」
俺 「あ、母さん!こっちこっち!どうしたの?遅かったじゃん」
母 「ごめんなー、今日は私が御馳走するから・・・」
俺 「いーよ、そこまでは気にしなくても」
母 「ここは彼女とデートするお店?」
俺 「そんな彼女なんていないよー」
母 「いいのよ、隠さなくても?」
俺 「あぁ、いるよ・・・」
母 「どこ?どこ?出てきて!」
俺 「ここには居ないよ!」
母 「いいなぁ~ 青春ですね~」
俺 「そう?」
母 「ええ 羨ましい~、春を売ると書いてセイシュン。」
俺 「それは売春だろ!何言ってんだよ。とりあえずなんか頼もうよ。」
母 「そうね ウエイトレスさ~ん!この子のお嫁さんになってくださいませんか?」
俺 「何を頼んでんだよ!料理だろ料理!じゃあ僕は、ハンバーグセット!」
母 「じゃあ私はレトルトの大塚のボンカレー」
俺 「あるわけないだろ!」
ウエイトレス 「かしこまりました」
俺 「あるのかよ!」
母 「あ、すいません、ここワインありますか?」
ウエイトレス 「ありますよ」
母 「じゃあぁ~ いらない」
俺 「何のために聞いたんだよ!」
ウエイトレス 「かしこまりました」
俺 「かしこまるなよ!ちょっとは疑問に思えよ!」
俺 「お父さんも元気そうだけど 最近変わりない?」
母 「家に丸いペットが来たよw」
俺 「丸い???」
母 「パンを小さくちぎってやると食べるんだよ~」
俺 「ん? それって掃除ロボだろm」
母 「でも、珍しいですね 貴方から誘ってくれるなんて!」
俺 「ああ、話があるんだ」
母 「ま、まさか・・・、私は幽霊だとか!?」
俺 「意味わかんねーよ! ある意味幽霊かもな・・・違うよ、将来の事だよ 僕さぁ・・・」
プルルル・・・、プルルル・・・
母 「ちょっと待って お父さんから電話! はい、もしもし有り難うございます ○○ファミレスです」
俺 「あんたは店員か!」
母 「もしもし、なんだお父さんかぁ 今食事中です、見てわかるでしょ!」
俺 「電話じゃわかんねーよ!」
母 「ごめん、ごめん それで話って何なの?」
俺 「ああ、僕 音楽やっていこうと思って・・・」
母 「なに?聞こえなかったよ。もう2回言ってくれる」
俺 「せめて1回で聞けよ! だからぁ 音楽をやっていきたいの!もうここまでやってきたわけだし」
母 「そうぉ・・・私はいいと思いますよ、でも貴方のお母さんが何て言うか・・・」
俺 「お前は誰だよ!」
母 「どうせならピッグになってね」
俺 「ピッグ? 豚にはなんねーよ ビッグだろ!」
母 「え~と ウエイトレスさん これをあちらのお客さんに」
息子「え?なになに?なにをやるの?」
母 「伝票~」
俺 「伝票渡すなよ!」
ウエイトレス 「かしこまりました」
俺 「またかしこまっちゃったよ」
母 「と言うのは冗談で、今日はワリカンで~」
俺 「ワリカンかよ!今日は御馳走するって言ったじゃん」
母 「そうね 御馳走しちゃう 間違えちゃったぁ」
俺 「わるいね、こっちから誘っといて」
母 「いいよ 気にしないで どうせ誰のお金か解らないんだもん」
俺 「誰のなんだよ!」
母 「そろそろ帰りましょうか? ところで私はボーカルでいいのかしら?」
「あんたとはやんないよ!」
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過去記事
「俺と孝蔵」1/3 http://tomshannon.hatenablog.com/entry/2019/01/08/101733
2/3 http://tomshannon.hatenablog.com/entry/2019/01/09/082640
3/3 http://tomshannon.hatenablog.com/entry/2019/01/10/111955