tomshannon’s diary

69歳の爺です、ストレス解消に素直に記したいと・・・

菖蒲(あやめ)花菖蒲(はなしょうぶ)杜若(かきつばた)菖蒲(しょうぶ)の違い

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今日TVを見ていると花菖蒲が写っていた、しかしナレーションは菖蒲と紹介していた

Google画像で検索すると、あやめ・花菖蒲が菖蒲とタイトルが付けられている、ひどいのは杜若(かきつばた)まで菖蒲のタイトルが付けられている。

そこで整理をしてみました。

画像は左から あやめ(菖蒲)はなしょうぶ(花菖蒲)かきつばた(杜若)しょうぶ(菖蒲)です。

漢字が同じだったり葉や花が似てたり・・・でも別物です。

 ● あやめ「菖蒲」アヤメ科アヤメ属 乾燥地 5月中旬~下旬 30cm~60cm

 

 ● はなしょうぶ「花菖蒲」アヤメ科アヤメ属 湿地・乾燥地 5月中旬~6月下旬 80cm~100cm

  ●かきつばた「杜若」アヤメ科アヤメ属 湿地 5月中旬 50cm~70cm

 

  ●しょうぶ「菖蒲」サトイモ科ショウブ属 湿地 宿根草 4月中旬~5月中旬 70cm~120cm

 

 

★名前の由来は

 ☆はなしょうぶ(花菖蒲) 葉が菖蒲(しょうぶ)に似ていて花を咲かせるから。

 ☆あやめ(菖蒲) 剣状の細い葉が縦に並んでいる様子が文目(あやめ)模様。花基部の網目模様からの説もあり。

 ☆かきつばた(杜若) かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた、つまり衣の染料に使われたことから「書付花」と呼ばれていたのがなまったもの。

 

★花で違いを見つけるには

 ☆あやめ(菖蒲)は花の種類は多くないが「花弁の元のところに網目状の模様」がある。

 ☆はなしょうぶ(花菖蒲)は花の種類は多く紫系統の他に黄色や白、絞り等、多彩であるがどれも「花弁の根元のところに黄色い目の形の模様」がある。

 ☆かきつばた(杜若)はあまり種類は多くないが、「花弁の弁の元に白い目型の模様」があるのが特徴。

 

結論 あやめが網目模様、花菖蒲が黄色の目型模様、杜若が白の目型模様。

 

花菖蒲は日本産で、江戸時代の中頃より、各地に自生するノハナショウブの変わり咲きをもとに改良され、発達してきた伝統園芸植物なので種類も多い。

 

万葉の頃はかきつばたが読まれ、菖蒲というと葉菖蒲のことで、花菖蒲が文献に出てくるのは江戸時代からだそうです。

菖蒲湯に使うのは菖蒲(しょうぶ)の葉です。(画像右端)

 

 余談w

★「いずれがあやめ、かきつばた」  nearly equal between two

 

いわれとしての故事には次のようなものがあります。源頼政が宮中で伝説上の怪獣ぬえを退治したほうびとして、 「菖蒲前(あやめのまえ)」という美女をいただく時、たくさんの女性の中から見つけ出せと言われ、選択に困って よんだ歌がもとになっているようです。

 

菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)は、どちらも非常によく似た美しい花で、素人には見分けが付きにくい。この2種類の花のように、区別がつかないという意味から、「どちらも似ていて優劣がつけられない」という意味のことわざ。