別れ
昨夜は寝つきが悪く、夜中にベランダへ出てみると
「こんな時間に何してんだ、あの爺さん」
「ほんとだ ボケけてんじゃねぇ」
「そうかもな 歳は取りたくないよなぁ」
「ほんと ほんと」
あれっ 誰かいるのか
周囲を見回すと、野良猫2匹がこちらを見ながら通り過ぎた
・・・ボケてねえよ・・・
「にゃぁ~」
うん? 別の猫が足元で自分を見上げている
「おい お前は人間の言葉は話せないのか?」
「にゃぁ~ 話せるよ こんな時間にどうしたの?」
「いやぁ 寝れなくてなぁ・・・」
「酒でも呑んでみれば」
「酒かぁ・・・」
ooooo ooooo ooooo
君と初めて会った時の事 今でも覚えている
薄暗い店のカウンターで君は輝いていた
でも君は 不味かった
もう会いたくない でも逢う機会が多くて
そのうち 友達になり 親友となったよね
そして 君が居なくては その日が終わらない日々が続いた
月日が経ち 別れを選んだ「禁酒」という言葉で
今では もう君と会うことも無い 此れからも