遣る瀬無い・・・
先日40歳という女性とお話をさせて頂きました。
見た目は35~36歳位に見える、けっして美人ではないが可愛い魅力的な女性でした。
知人の紹介で「話を聞いてやってくれ」との事で会う事となりました。
彼女の話を纏め、彼女の代わりに詩にしてみました・・・
来るはずの無い貴方を待っている いや待ち続けている
小鳥の声がむなしく響く 人ひとりいない 古びた駅舎
待ち続けてもう何年だろう もうこんな年になってしまった
どうせ来ないのなら 線路に身を横たえようか
そんな誘惑に駆られた日もあった
このまま待っていて良いのだろうか
いや もう少し待ってみようか 思い出を抱いて
遣る瀬無い・・・
「遣る」は「送る、そこに行かせる」という意味で、「瀬」の語源は川などの流れが浅く歩いて渡れる所。
そこから、川で舟に乗っている時に、舟を岸に止めたいが舟を着ける瀬が見つからず、いつまでも川に流されているという落ち着かない状況を言い表した言葉です。
この場合、「思いを行かせる(遣る)場所(瀬)がない」という意味で使いました。