願いは叶う
喫煙者が肩身の狭い思いをするようになって久しいが、自分はもう40年以上吸い続けているが・・・
自分は、珈琲を飲みながら煙草を燻らせるのが至福の時だ
そんな時に、こんな話を・・・
ここはビルの4階で100人程度の事務所だ
喫煙する時間が決められていて、その時間になるとフロアーの隅に大きな窓が有る喫煙室へ数人の喫煙者が集まる
その日も時間になると5名ほどがタバコを吸いに来て雑談をしている
その日は、どんよりとした湿気の多い蒸し暑い日だった
そこへ部長が入って来て
「よう!君たちタバコは体に良くないぞ!」
と明るい調子で言いながらタバコに火をつけた
その言葉は、部長の口癖なので皆は微笑んでいる
部長 「ほんと肩身の狭い時代になったもんだよな、家でも嫁にうるさく言われるし・・・」
俺 「あぁ 自分もですよ」
部長 「タバコをやめることが出来たら死んでもいいよwww」
俺 「そんなぁ 大げさなwww悪い冗談ですよ」
部長 「ははは・・・まんざら冗談じゃないかもwww」
部長はタバコを吸いながら窓から少し体を乗り出して、空を見上げたり地面に目をやったりしていた
部長 「なんか今日の天気は吸い込まれそうだな・・・」
その時、人が落ちてくるのが見えたかと思うと部長の頭にあたり、連れていかれる様に二人とも落ちて行った
慌てて一階へ降りると部長の叩きつけられた様な死体が・・・一体・・・
・・・のみ・・・
その後禁煙した者もいるが自分は今までと変わらない、喫煙室に入ると
「よう!君たちタバコは体に良くないぞ!」
明るい調子で言っていた言葉が聞こえる・・・