朝の挨拶

今朝　妻の機嫌が悪そうだったので珈琲を飲みすぐ散歩に出かけました。

　通りに出たところでご近所さんとおぼしき夫婦に出会い挨拶をしたのですがご主人と目が合ったにも関わらず無視されちゃいました、奥様は下を向き通り過ぎて行かれました。知り合いでも何でもないので仕方のない事なんだろう。

　人のことは言えない、我が家でも朝の挨拶が無いのだ、３０年ぶりに同居を今年１月から始めて最初は「おはよう」っと声をかけたのだが「ん」の一言が返ってきただけだった、あれ？っと思ったが一人暮らしが長かったので仕方のない事だそのうち返事をするだろうと思い、毎朝「おはよう」と声をかけたが一向に返事が無かった、そのうち自分も声を掛けなくなり今では朝の挨拶は無くなってしまった。

　近くの公園のベンチに座り休憩していると昔の事が思い出された、二十年以上になるがそのころ小さな会社を経営していた。有る年　三十五歳くらいだったと思うが、途中入社で入ってきた男性がいた、その男性も朝の挨拶が無かった。

　朝の挨拶はしないのかと本人に聞いてみたが、帰ってきた答えは「自分の家では朝の挨拶をする習慣が有りません」との事でした。いやいやここは貴方の家ではなく会社であり社会なのですよと言いたかったが三十歳を超えた人にこんな事を言う必要もないと思い言わなかった、少し変わった人でありすぐ辞めていった。

　毎朝ベランダへ出ると鳩やスズメそれにカラス、名も知らない鳥たちが囀っている、「おはよう～」っと心の中で挨拶する、これで良いと・・