丑三つ時
昨夜もいつも通り寝つきが悪く、いわゆる丑三つ時にベランダでタバコを燻らしていると、こんな話を思い出した
昭和30年代の頃、夏の夕方で薄暗くなりかけたころ
隣の兄ちゃんが近所の小さな子供を集めて長椅子に座らせ、怖い話を・・・
その頃はまだトイレと言う言葉は使われておらず「便所」と言っていて、水洗でもなく汲み取りの時代だった
「おい お前ら便所に行ったら尻をちゃんとふいてるか?」
10人ほどいる小さな子供たちは、声を出さないで頷いている
「いいか 夜は大便をするなよ、夜に大便をするとピチャピチャという音がが聞こえてくるぞ」
子供たちは肩をすぼめ小さくなっている
「大便が終わるとこんな声が聞こえるぞ
・・・あ~かい紙やろか~ し~ろい紙やろか・・・ 」
(赤い紙あげようか、白い紙あげようか)
数人の子が走って帰ったのを見て、兄ちゃんは怖い顔に薄ら笑いを浮かべながら
「その声が聞こえても返事をするなよ、返事をすると下から手が伸びて来て足首を・・・引っ張られるぞ」
わぁ!と声をあげまた数人の子が逃げ帰った
・・・あ~かい紙やろか~ し~ろい紙やろか・・・
「いいか 返事をするなよ」
残っていた自分は「うん!」
「返事をするなって言ってるだろ」
その時、自分の足に何かが絡んで来て、ゾクゾクと寒気が足先から頭まで走った
わゎゎゎゎゎゎゎ・・・・・
思わず足元を見みると、近所の子犬がじゃれていたw
その後 兄ちゃんの声が響ていた・・・
・・・あ~かい紙やろか~ し~ろい紙やろか・・・
余談
丑の刻(時)というのは午前1時~午前3時の2時間のこと。
その2時間を4等分して
一つ時、二つ時、三つ時、四つ時とした時の三番目を丑三つ時と言うので、
2時~2時30分が丑三つ時に当たるということです。
丑一つ時:1時~1時30分
丑二つ時:1時30分~2時
丑三つ時:2時~2時30分
丑四つ時:2時30分~3時