母さんの色気
夕食後 台所で母さんが鼻歌を歌っている
♪大きなリンゴの木の下で~楽しく遊びましょ♪
義男 「母さん それ・・・大きな栗の木の下で~でしょうw」
母 「いいのよ 梨の皮をむいてるのよ」
義男 「リンゴだろ?」
母 「はい お待たせ桃よ」
義男 「はぁ リンゴねwww」
母 「いいじゃないの・・・楽しく歌いましょ♪・・・ドレミの歌よりましでしょ」
義男 「ドレミの歌って・・・ドはドーナツのド・・・ってやつ?」
母 「そうよドから始まって死に至るんだもの 怖い歌だわ」
そうじゃないだろ・・・母さんが怖いよ
義男 「こうして三人で夕食するのも久しぶりだね」
父 「そうだな仕事が有るからな・・・」
母 「そうね 前はいつだったかね・・・義男が生まれる前だったから
かれこれ・・・」
義男 「誰と三人だったんだよ!
ところで 父さんうちの先祖で有名な人っているの?」
父 「有名な人かぁ・・・いないなぁ」
母 「私 知っているわよ」
義男 「だれだれ?」
母 「誰でも知っている人よ~」
義男 「もったいぶらないで教えてよ」
母 「アダムとイブよ」
・・・そっちかぁ・・・
母 「父さんの家系はね代々人が死んでいくのよ・・・」
義男 「なに小声で言っているんだよ どの家系もそうだよ
また怖い話に持っていこうとしてるだろ」
母 「そんな事ないわよ でも夕食の用意をしているとね
なんか暗くなってきてゾクッとしたのよ
それで外が気になったのでリビングのカーテンを開けたの
するとね色の白い綺麗な女性が立っているのよ
ひえぇ~と声が出てカーテンを閉めてカーテンの隙間から
覗いてみたら誰もいないの・・・」
義男 「母さん それってもしかして・・・」
母 「そう 私が映っていたの~」
義男 「暗くなって来たって言うけどそれも・・・」
母 「そうよ 日が暮れて来たのよ~」
義男 「ねえ父さん 母さんのどこに惚れたの?」
父 「ん・・・どこかな?」
母 「言わなくてもいいわよ 私の色気なんてことを」
義男 「え~母さんの色気って 自分の事解ってる?」
母 「解ってるわよ
人間ってね そう思っていないと生きていけない所もあるのよ」
義男 「なんか妙に納得させられる感じだなぁ
たまに良い事を言うねw」
母 「たまにじゃ無いわよ たまにと言えば
たまに行く美容室に行ったのね 美容師さんが
・・・前髪の長さはこれ位でいいですか?・・・って聞くから
・・・少し短すぎるから少し長くしてください・・・って言ったの
美容師さんが困った顔をしたので・・冗談ですよw・・ってwww
義男 「ほんとは どうだったの?」
母 「冗談よw でもこれが母さんの イ・ロ・ケ www」
・・・はぁ もう寝る・・・