tomshannon’s diary

69歳の爺です、ストレス解消に素直に記したいと・・・

雨の精 「ピコ」

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        僕の名前はケンって言うんだ 

目が覚めた時に雨の音が聞こえたのね、嬉しくなって急いで起きたんだ

だって お母さんに買ってもらった長靴と傘をで学校へ行けるんだもん

 

母 「あら 今日は早いのね」

僕 「うん 雨だもん!」

お母さんが微笑みながら

母 「まぁ まぁ そんなに長靴と傘 気にってくれているのね」

 

それでね 学校の帰りに スキップしたり くるっと回ったりしながら傘をクルクル回して踊りながら 公園の大きな木の下まで行くと

   ・・・ふふふ ふふふ・・・って聞こえたんだ

あれっ だれ?と思っていると

・・・ふふふ・・・と笑いながら小さな女の子がこっちを見ていたんだ

その子もピンクの長靴でピンクの傘を持っているんだ

 

僕  「君はだれ?僕ケンって言うんだけど君は?」

少女 「名前? せい(精)かな」

僕  「せい?変なの~」

少女 「じゃぁ 私の名前つけて」

僕  「そうだなぁ ピンクの子でピコはどお?」

少女 「かわいい それがいい」

僕  「じゃ決まりだ ピコ」

 

僕  「その長靴 君も母さんに買ってもらったの?」

ピコ 「・・・ふふふ・・・そうよ ねえ お兄ちゃん」

僕  「お兄ちゃん?」

ピコ 「ねえ あそこで遊ばない?」

ピコは手を上へ向け空を指さしていたんだ

僕  「お空? 飛べないよ僕」

ピコ 「大丈夫 行こ~」

そう言うと僕の手をとって引っぱたんだ するとね体がフワって浮いたんだ

 

びっくりしたんだけど なんだか楽しくなってピコと 小雨のお空で雲の間を行ったり来たりして遊んでいたんだ

しばらくすると 雨も止み お日様が雲の間から顔を覗かせたのね

ピコ 「あっ 雨が上がった! 私帰らなければ・・・」

僕  「えっ 帰るの?」

ピコ 「うん 帰る・・・」

僕  「僕はどうなるの? ここはお空だよ」

ピコ 「ふふふ・・・ 大丈夫」

ピコはそう言って 雲の間に消えて行った

 

えっ えっ ピコを見ていたんだけど 気が付いたら元の大きな木の下にいたんだ

    f:id:tomshannon:20200313205721p:plain お家に帰って母さんにこの話をしたらね

母 「まぁ 良かったわね 新しいお友達が出来たのね」

僕 「お友達かぁ でも僕の事 お兄ちゃんって言ってたよ」

母 「そぉ じゃぁ 妹が出来たのね」

僕 「妹だ! また 会えるかなぁ」

母 「また会いに来てくれますよ」

 

僕 「でも 誰だったのかな・・・」

母 「ケンちゃんだけに見えるんだよ」

僕 「僕だけ?」

母 「そうケンちゃんだけ」

 

母さんはそう言いながら微笑んでいた

まっいいか!  ・・・僕が一番好きな母さんの笑顔が見れたんだもん・・・

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     ☆長靴を買ってもらった時のお話だよ☆

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      ☆逆上がりができた時のお話だよ☆

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