流れ星☆彡
僕の名前はけんって言うんだ
学校の桜が満開なんだ、放課後 桜の木の下で寝っ転がっているとね
先生 「あらケンちゃんまた桜を観ているのね」
僕 「うん またあの大きな手に乗りたいと思って」
先生 「手って?」
僕 「桜さんから大きな手が出て来て お空に上げてくれたんだ」
先生 「まぁ お空で遊んだの?」
僕 「うん 花びらと一緒に!このあいだもね公園でピコとお空で遊んだよ」
先生 「そぉ ピコって誰なの」
僕 「ピコはね お空にいる僕の妹だよ」
僕 「ねえ 先生・・・僕のお父さんはどこに居るの?」
先生 「えっ お父さん・・・
そうね ケンちゃんお空で遊んだのよね・・・
そのお空のず~っとずっと上にお空があるでしょう
そのお空にいるのよ お父さんはね
お星さまになって お空にいるのよ」
僕 「お星さまになったんだ・・・」
先生 「天気の良い日の夜に
お空を観ているとお父さんが会いに来てくれるかもしれないよ」
僕 「えっ 会いに来てくれるの!」
その夜お空を観ていたんだ
母 「ケンちゃん何しているの?」
僕 「お空のお星さまを観ているの 先生がね
お空を観ているとお父さんが会いに来てくれるって言ってたよ」
母 「まぁ 先生がそんな事を・・・ じゃぁお母さんも一緒に観るわ」
お母さんが僕の横に座り 僕の肩をそっと抱いてくれた
母 「お星さま 綺麗ね あの明るいお星さまが北極星と言うのよ」」
僕 「お星さまにも名前が有るの?」
母 「そうよ ひとつひとつに名前が有るのよ
七夕の時もおり姫・ひこ星様がいるでしょ」
僕 「そうか じゃぁ お父さんの星の名前はなんていうんだろ・・・
でもお父さん来ないね」
母 「そうね 忙しいのかしらw でもきっと来てくれるわよ」
その夜は いつのまにか 母さんの腕の中で寝てしまっていた
何日かした夜 お空のお星さまを観ていると
お星さまがピューって流れたんだ
僕 「あっ 母さん お星さまが流れたよ!」
母 「そう お父さんが ・・・ここだよ・・・って言ってるのよ」
僕 「えっ あれがお父さん・・・」
母 「そう お星さまになっていつもケンちゃんを見ているのよ」
僕 「わぁ~い お父さんの星だ!」
母 「良かったわね」
僕 「うん 会いに来てくれたんだ!」
母さんも嬉しそうな顔をしていた・・・
それから 寂しくなった時やお父さんに会いたいときは
お空を観るようになったんだよ
僕のお話だよ!
ピンク色の風 - tomshannon’s diary