tomshannon’s diary

69歳の爺です、ストレス解消に素直に記したいと・・・

ピンク色の風

f:id:tomshannon:20200323095659j:plain

          大阪も開花宣言されました!

     f:id:tomshannon:20200323095543p:plain  僕の名前はケンって言うんだ

 学校のね 校庭の隅に大きな桜の木があるんだ、

                いっぱい花を咲かせて綺麗なんだよ

 

僕 「お母さん 学校の桜 綺麗に咲いたよ!」

母 「あらそう 良かったわね」

僕 「うん みんなで見ていると花びらが落ちて来たよ」

母 「そうだ 今度の休みに隣町へお弁当を持って、

                 お花見に行きましょうか?」

僕 「わ~い 行く行く!」

母 「いっぱい咲いているわよ」

 

休みの日、目が覚めると台所でお母さんが弁当を作っていた。

僕 「お母さん おはよう」

母 「おはよう もう出来るからね ケンちゃんの好きなウインナーの

   タコさんも入れておくね」

僕 「わ~い」 

f:id:tomshannon:20200323101929p:plain  隣町に行くと川沿いにいっぱい桜の木があり、いっぱい花が咲いていたんだ

母 「綺麗ね~」

僕 「うん 綺麗!!!」

ず~っと歩いて端っこまで見て回ったんだよ

 

母 「あそこで、お弁当を食べましょうか」

僕 「うん!」

 

桜の木の下のベンチでお弁当を食べたのね、美味しかったよ

するとね 声が聞こえた!

「ケンちゃん 私 綺麗でしょ」

「いえ 私の方が綺麗よ」

「だめだめ 私が一番綺麗なのよ ね~ケンちゃん」

桜さんが話し掛けてくるんだ

 

母 「ケンちゃん 何を笑っているの?」

僕 「あのね 桜さんがね・・・私綺麗でしょ・・・って、

                隣の桜さんが私の方が綺麗って・・・」

母 「まあ 桜さんとお話をしたの?」

僕 「違うよ 聞こえただけだよ」

母 「みんなで私が一番綺麗って 咲き誇っているんだね」

その時、学校の桜の木を思い出していた

 

あくる日の放課後、大きな桜の下に行き

       ・・・桜さん 一人で寂しくないのかなぁ・・・

上を見上げていると、一枚の花弁がひらひらと舞い降りて、僕の頭に乗った

 

僕 「ねえ桜さん寂しくない?」

桜 「・・・・・・」

 

その時、風がフワァッと吹いたかと思うと、花びらがいっぱいお空に飛び、風がピンク色に染まって、花びらが舞い踊っているんだ。

      ・・・僕も花びらとお空で遊びたいなぁ・・・

すると大きな桜の間から手が出て来て、

              僕を手に乗せ お空で遊ばせてくれたんだ!

     花びらと一緒にピンクに染まった風に乗りフワフワ~

 

       ・・・ケンちゃん ケンちゃん・・・

          ・・・うん? 誰・・・

 

僕   「あっ先生」

先生 「ケンちゃん こんなところで寝たらだめでしょ 風邪をひくわよ」

僕    「はい・・・」

先生 「さぁ もう帰りなさい」

僕    「はい・・・」

       ・・・夢を見ていたのかなぁ・・・

        f:id:tomshannon:20200323100756j:plain

僕 「ただいま」

母 「お帰りなさい」

僕 「今日ね 桜さんの花びらとお空で遊んだよ」

母 「まぁ お空で?」

僕 「うん! 桜さんの木から大きな手が出て来て

                   お空へ上げてくれたんだよ」

母 「そぉ 良かったわね・・・」

f:id:tomshannon:20200323101326p:plain あの手はお父さんの手だったと思うんだ、鉄棒の逆上がりの時にお尻を押してくれた、あの手と同じ手で温かったんだ!

でもお父さんの話をすると、お母さんが悲しそうな顔をするので言わなかったんだ・・・

         ☆☆☆逆上がりのお話だよ☆☆☆

tomshannon.hatenablog.com

tomshannon.hatenablog.com